【開催レポート】第26回エンゲージメント研究会
エンゲージメントの歴史

第26回エンゲージメント研究会の開催報告をさせていただきます。(所用時間:3分)
今回は日本エンゲージメント協会の代表理事である佐々木が登壇し、参加者の皆様にエンゲージメントの歴史について話しました。

佐々木 拓哉(ささき たくや)
一般社団法人日本エンゲージメント協会 代表理事
株式会社ヒューマンブリッジ 代表取締役
米Gallup認定ストレングスコーチ
組織レジリエンス認定トレーナー
講師の詳しいプロフィールはこちらから

 

今回の研究会のテーマは「エンゲージメントの歴史」です。
エンゲージメントという言葉を辞書で引くと
【エンゲージメント engagement 「名」】
・約束、契約、誓約、雇用
・交戦、戦闘​
・(歯車などの)かみ合い
という意味が出てきます。研究会において佐々木は辞書的な意味を説明した上でエンゲージメントを「しっくりくる」:​・ぴったりと合う感じのするさま​・違和感のないさまと説明しました。

エンゲージメントの起源

●エンゲージメントの起源『アンガージュマン』
・フランス哲学者 ジャン・ポール・サルトル
・哲学者として世界的な影響を及ぼした知識人
・アンガージュマンという概念を提唱
⇒Engagement(エンゲージメント)をフランス語で発音

・1960年代、政治や社会への積極的・主体的に参画することを
『アンガージュマン(参加・拘束)』という言葉で説く
・自身が主体的に仕事や組織に参加し、自己拘束することで
自分を何かにつなげていくべきと訴えました

このことが今のエンゲージメントの起源となりました

 

HRの文脈としてのエンゲージメント

1990年にウィリアム・カーン氏(当時:ボストン大学心理学教授)が発表した論文の中で、エンゲージメントをこのように定義しています。
「社員が仕事に対して肉体的にも、心理的にも、感情的に打ち込むこと」
※参考: Kahn, W. (1990). Psychological conditions of personal engagement and disengagement at work. Academy of Management Journal、 33、 692-724.
まだまだ世界的にもトップダウン型のマネジメントが主流であった中で、従業員の感情や打ち込み度合いがパフォーマンスに影響することを説いています。
従業員エンゲージメント
1993年になると、アメリカの心理学者フランク・L・シュミット博士らが「仕事満足度」の発展系として「従業員エンゲージメント」という言葉を使いました。。そこでは、「従業員エンゲージメントとは、従業員をつなぎとめる手段(離職防止・定着化)の一部であり、社員の仕事に対する関わり合い度合い、コミットメント度合い、満足度合いといったもので構成される」としています。

エンゲージメントサーベイの開発

・1993年 シュミット『従業員エンゲージメントサーベイ Q12』開発
フランク・L・シュミット博士は、アメリカの世論調査会社・Gallup社とともに、『Q12』という従業員エンゲージメントサーベイを開発しました。Q12は誰でも使えるアンケートで、従業員エンゲージメントが計測可能なものであることが注目されます。
【Q12(キュー・トゥエルブ)】12個の質問
1.私は仕事の上で、自分が何を期待されているかがわかっている。
2.私は自分の仕事を正確に遂行するために必要な設備や資源を持っている。
3.私は仕事をする上で、自分の最も得意とすることを行う機会を毎日持っている。
4.最近一週間で、良い仕事をしていることを褒められたり、認められたりした。
5.上司または職場の誰かは、自分を一人の人間として気遣ってくれている。
6.仕事上で、自分の成長を励ましてくれる人がいる。
7.仕事上で、自分の意見が考慮されているように思える。
8.自分の会社の使命/目標は、自分の仕事を重要なものと感じさせてくれる。
9.自分の同僚は、質の高い仕事をすることに専念している。
10.仕事上で、誰か最高の友人と呼べる人がいる。
11.この半年の間に、職場の誰かが自分の進歩について、自分に話してくれた。
12.私はこの一年の間に、仕事で学び、成長する機会を得た。

エンゲージメントを高めるには

最後に参加者の皆様には、組織のエンゲージメントを高めるにはどのようなことができるかを議論していただきました。その中で出たのはエンゲージメントサーベイを使っているが使うだけになってしまっている活用方法が分からないといった質問がありました。
エンゲージメント・サーベイを実施した結果、予想外に悪い結果が出るかもしれませんが、サーベイは個人を特定して責める道具ではなく、結果をありのままに受け止めることで、どうすれば今よりも良くなるかを考えることで、エンゲージメントの向上とさらには組織課題の解決につながります。大切なのはエンゲージメントへの意識が薄れていかないように定期的に社員一人一人が自社のエンゲージメントを考える時間を設けることが重要であるというお話しがありました。
レポートは以上となります。
今回の研究会は、エンゲージメントの歴史について、情報を提供させていただく内容となりました。
参加者の皆さんも早速今回の学びを自分たちの会社や組織に持ち帰り、会社のエンゲージメントを高める取り組みにを始めているのではないでしょうか?

今回のレポートは以上となります。今後も第一線で活躍している様々な講師をお呼びして研究会を開催していきます。次回をお楽しみに!

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