【開催レポート】第8回エンゲージメント研究会『(全3回)エンゲージメントを高めるレジリエンス資源 第1回』

第8回JEA研究会の開催報告をさせていただきます。

今回はJEA代表理事の佐々木拓哉より『エンゲージメントを高めるレジリエンス資源』をテーマに研究会を行いました。10年以上に渡って、レジリエンス向上に取り組んできた佐々木だからこそ提供できる豊富な知見についてお話しさせていただきました。

こちらのテーマは全3回に分けて開催し、第1回目は、個人のレジリエンス資源を増やし方についてです。

ポジティブ心理学とレジリエンスについて

今回の講師であるJEA代表理事の佐々木は、2011年の日本ポジティブ心理学協会の設立メンバーであり、以来、国内でのポジティブ心理学の普及のために取り組んでまいりました。
現在では、世界中でレジリエンスを高めることの重要性について叫ばれている中で、ポジティブ心理学におけるレジリエンス、個人と組織のレジリエンスがエンゲージメント向上につながること、そしてウェルビーイングとの関連についてをお話しました。
JEAとしてこのテーマがどれだけ重要なのか、参加の皆さんにご理解いただきました。

ウェルビーイング、エンゲージメントとは?

ここで、ウェルビーイングやエンゲージメントについて、その意味や高まった時の状態を、ポジティブ心理学の観点や様々な研究データを用いて説明しました。レジリエンスを高めた先に、エンゲージメントやウェルビーイングの実現があることを知っていただくことで、この後のレジリエンス資源への関心を高めていきました。

参考までに、ウェルビーイングとエンゲージメントの意味について記載しておきます。

《ウェルビーイング》

 ・肉体的、精神的、社会的に全てが満たされた状態
 ・(持続できる)幸福

《エンゲージメント》

 ・仕事上の役割に対し、肉体的・認知的・感情的に没頭している状況
 ・仕事を自分事と観自、楽しみ、組織に貢献しようとする自発的な姿勢・行動

レジリエンス資源について

レジリエンスの定義から始め、グローバルでどれだけ注目されているか、またVUCA時代と言われる現代において、レジリエンスを高めることの重要性が国内外でいわれていることについて、オリンピックの新聞記事、世界最大の人材・組織開発団体であるATDで取り上げられていることなど、様々な視点から紹介されました。

ここで、レジリエンスを高める為に必要なポイントについて、研究会で紹介された内容をここに示しておきます。

《レジリエンスの定義》

 ・困難を乗り越えて成長出来る力
 ・逆境力、再起力、折れない心

《個人のレジリエンスを向上させる資源》

 1.エネルギーの源
 2.認知の柔軟性
 3.感情へのアジリティ(俊敏性)
 4.時間活用能力
 5.自己効力感

研究会では、上記の5つの資源について、学術的な背景や高めるためのミニワークを体験していただき、実際にレジリエンスを高めながら学びを深めていただきました。 ※5つの資源の詳細について、ご関心がある方はぜひ当協会にお問い合わせ下さい。

特に、最後にご紹介された『ジョブ・クラフティング』については、このWith/afterコロナ時代においては、自分の仕事の意義を拡げ、エンゲージメントを向上させてくれる手段ですので、参加者のみなさまやその周りの方にもぜひ試していただければ幸いです。

レジリエンスに関する講義とワークを実施したのち、参加者の皆様からは学びや気づきを共有していただき研究会は終了しました。

おわりに

今回は、ポジティブ心理学やレジリエンスの普及のために、国内でも最も長く取り組んできた佐々木代表から、レジリエンスの基本からリアルな事例、そして多くのワーキングを実施してもらいました。
レジリエンスについて知っていた方もそうでない方にも多くの学び・気づきを持ち帰っていただけました。
次回は、『組織のレジリエンス資源』について研究会で取り上げていきます。ぜひ楽しみにしていただければ幸いです。

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