当協会の代表理事を務める佐々木が、愛知県経営者協会発行の会員専用「研究報告書」2025年5月号に寄稿しました。
企業が支えるレジリエンス
――個人の力を引き出し、組織の未来を拓く――
VUCA時代に企業成長の鍵となる「従業員エンゲージメント」と「レジリエンス」の重要性を紹介
寄稿者プロフィール 佐々木拓哉
- 一般社団法人日本エンゲージメント協会 代表理事
- 株式会社ヒューマンブリッジ 代表取締役
- 米 Gallup 認定ストレングスコーチ
- 組織レジリエンス認定トレーナー
【寄稿レポート】
本稿は、技術革新・グローバル化・感染症などによって先行きの読みにくさが増す現代において、「個人のレジリエンス(逆境を成長の糧に変える力)」を企業が戦略的に支援することこそ、従業員エンゲージメントを高め、組織の持続的成長を実現する鍵だと指摘しています。
製造業の中心地である愛知県では、従来の成功モデルが通用しにくくなった今、経営者層の間で「従業員エンゲージメントの向上や、一人ひとりの力をどう最大化するか」が喫緊のテーマとなっており、今回の寄稿はその問いに対する実践的提案であります。
佐々木はまず、レジリエンスの高い個人ほど仕事への没頭感や自己効力感が高まり、チーム貢献意欲が自然と強化されるため、エンゲージメントとの間に強い相乗効果が生まれることを示しました。そのうえで、レジリエンスを「個人任せ」にせず、企業が制度や文化の面から後押しする5つのポイントを提示しています。
レジリエンスを支える 5 つのポイント
- 安心感と挑戦が両立する環境(心理的安全性、挑戦の奨励と失敗の許容)
- キャリア形成のサポート(メンタリング/コーチング、スキル開発機会)
- 柔軟な働き方と健康支援(働き方の柔軟性、健康経営)
- フィードバックと承認の文化(成果とプロセス双方の評価)
- コミュニケーションとネットワーキング(情報共有、ピアサポート)
組織と個人が共に成長する 3 つの考え方(経営観)
- 個人の「成長」を前提とした経営
- 「個の尊重」と「組織目標」の両立
- 失敗を学びに変える文化の醸成
企業には「一人ひとりの意欲と能力を最大限引き出す仕組み」を、個人には「自身の強みで組織目標に貢献する喜び」の自覚を求め、この二軸の充実こそが組織全体の変化対応力を底上げすると結論づけています。
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掲載情報
- 表 題:企業が支えるレジリエンス――個人の力を引き出し、組織の未来を拓く――
- 掲載誌:愛知県経営者協会「研究報告書(会員専用)」2025年5月号
- 著 者:佐々木 拓哉(一般社団法人日本エンゲージメント協会 代表理事/株式会社ヒューマンブリッジ 代表取締役)
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