当協会の代表理事を務める佐々木が、栃木県経済同友会にて『エンゲージメントの本質と高め方』を講演しました。
―― 生産性向上に向けた3つのアプローチを提言 ――
2025年7月16日、栃木県総合文化センター(栃木県宇都宮市)にて開催された公益社団法人栃木県経済同友会で実施されている生産性向上合同委員会の第1回合同委員会において、代表理事の 佐々木 拓哉が「エンゲージメントの本質と高め方」と題した講演を行い、参加者にエンゲージメントの最新知見や理論、および実践手法を共有しました。
<講演背景>
栃木県経済同友会の生産性向上合同委員会では、地域企業、とりわけ中小企業が抱える 生産性向上と人材定着 の課題を解決・支援を目的とした、実践可能なエンゲージメント向上策、行政支援、具体的成功事例を盛り込んだ提言資料を作成するため、エンゲージメント領域の専門家である当社代表の佐々木が講演を行いました。※以下講演項目概要
- エンゲージメント向上の具体策
- 行政支援の活用法
- 中小企業の成功事例
- サーベイ指標と重点項目
<講演レポート>
1.エンゲージメントの定義と背景
佐々木は、エンゲージメントを「仕事を自分ごとと感じ、楽しみ、ポジティブな感情を得て組織に貢献しようとする社員の自発的姿勢・行動がある状態」と紹介し、その概念的ルーツや学術的位置づけを解説しました。
2.2つの視点
ギャラップ社の「従業員エンゲージメント」と、心理学領域で提唱された「ワークエンゲージメント」という2つの視点を整理し、よく混同しがちな概念を従業員満足度やモチベーションとは異なる“相互貢献”の概念について共有しました。
3.業績へのインパクト
生産性・売上向上、離職率低下との高い相関性を示し、経営指標としての重要性を強調しました。

4.日本企業が直面する課題
日本のエンゲージメント水準は国際的に低く、主因として「期待の不明確さ」「強みを生かせない環境」「称賛の不足」「成長実感の欠如」「意見尊重の不足」などが挙げられ、日本企業に共通するボトルネックを提示した。
5.向上のための3つのアプローチ
エンゲージメント向上のためには、「個人のリソース」「組織のリソース」「マネジメントの質」の要素が不可欠であり、それぞれの内容の質とバランスが重要であることを解説し、具体的な例を挙げて示しました。
🔸個人リソース::運動、ビジネススキル習得、ポジティブマインド、ジョブクラフティング、仕事の人生における意味・意義の探求など
🔸組織リソース:良好な人間関係、失敗から学ぶ文化、充実した福利厚生、既存評価制度の周知徹底など
🔸マネジメントの質:対話型マネジメント、働く環境への投資、顧客との接点創出、会社の社会的価値と歴史共有
即効性ある取り組み実践法の例:自社のエンゲージメントを現状調査するための取り組みやすいツールのひとつであるギャラップ社の12の質問(Q12)を活用し対応施策をするだけでも効果的であると提案しました。
講演内容やサービスに関する相談は、どうぞお気軽にご連絡ください。
講演者プロフィール:佐々木拓哉(ささき たくや)
- 株式会社ヒューマンブリッジ 代表取締役
- 一般社団法人日本エンゲージメント協会 代表理事
- 米 Gallup 認定ストレングスコーチ
- 組織レジリエンス認定トレーナー
- イローナ・ボ二ュエル博士認定ウェルビーイングインストラクター
講演概要
日時:2025年7月16日(水)
会場:栃木県総合文化センター第4会議室
主催:公益社団法人 栃木県経済同友会
公益社団法人 栃木県経済同友会について
公益社団法人 栃木県経済同友会(設立:1988年、会員約300名)は、県内外の企業経営者が個人資格で参加し、政策提言やセミナーを通じて栃木県の産業活性化と地域経済の発展に取り組む団体です。(事務局:栃木県宇都宮市)
生産性向上合同委員会の3つの構成委員
・産業政策委員会
・経済問題委員会
・国際化推進委員会
一般社団法人 日本エンゲージメント協会について
日本エンゲージメント協会は、エンゲージメントに関する研究・普及・実践支援を行う業界団体です。企業・研究者・行政が連携し日本企業の生産性と働きがい向上を目指しています。
本件に関するお問い合わせ先
一般社団法人日本エンゲージメント協会
株式会社ヒューマンブリッジ TEL:03-6906-5520
講演内容やサービスに関する相談は、どうぞお気軽にご連絡ください。













