第27回エンゲージメント研究会の開催報告をさせていただきます。(所要時間:3分)
今回のエンゲージメント研究会は、「会社が変わるとは何か」、「人がイキイキと働くには何が必要なのか」を考え続け、「一品」という変革コンセプトを発見、体系化した。イノベーションに多くの経営者ファンを持つ。
岡村衡一郎さんに登壇いただきました。
有限会社 経営コンサルティングアソシエーション
取締役社長
「一品」革新 経営コンサルタント
業種や企業規模を問わず、業績向上をリードする「一品」、モチベーションの源となる「一品」、仕事を芸術作品に高めていく「一品」づくりを行って参りました。支援先の多くは過去最高記録を更新。著書に会社に眠る財産を掘り起こせ(朝日新聞社)。
「一品」で会社を変える(東洋経済新報社)。30代でチームのリーダーになったら最初に読む本(東洋経済新報社)があります。
著書:一品で会社を変える
講師のプロフィールはこちらから
今回の研究会のテーマは、「一品」です。
社員のエンゲージメントにおいて、「自慢の一品(サービスも含め)」を提供しているという誇りが、社員のエンゲージメントを高める上での必要条件だと岡村さんは語ります。
社員が増えるとエンゲージメントが下がることへの対処は?
研究会の参加者の質問でこのような質問がありました。
「今比較的少ない人数で事業を行っているのですが、これからどんどん人が増えて行く予定です。新しい人が入って来ると、新しい人のエンゲージメントを高めていかないといけないと思っています。人が増えれば増えるほど初期メンバーの思いが薄れていく、と言うのを過去に別の会社で経験していて、それを防いでエンゲージメントを高めていくにはどうすればよろしいでしょうか?」と言う質問に対して、講師の岡村さんからこのようなご回答が研究会中にありました。
「いい会社ほど、その会社の歴史と、創業原点の話と、転換点の話は、語り部のように語り継がれているという共通点があります。また、先代の考えは受け継ぎつつ、それをどう乗り越えていくかという考えが大事です。そのような考えが会社のなかで流れている時はエンゲージメントが高くなっている状態です。その会社が、その仕事の冥利につきる仕事をしようとしている時は、新しい人が入って来てもそこの部分がやることの一丁目一番地であればいいと思います。会社の転換点、転換点の歴史を語ると、社員が元気になることが多いです。ベテランの人も語ることにより、自己納得や改善点が浮かび会社がより良いものになります。
「一品」を見つけて社員のエンゲージメントを高める
自分たちが誇れる商品・サービス、「一品」をつくりあげる実践に焦点を当てることでエンゲージメントは高まります。自分は何のために仕事をしているのか、誰のために仕事をしているのか、そして、この仕事は自分の生きがいとつながっているのか、これらの質問に自分が納得する答えを出せるのは、唯一、商品・サービスを通じて具体的に考えて行くときだけではないでしょうか。「一品」とは、働く仕事の結晶であり、多くの仕事の終結点として表れるものなのです。自分たちの「一品」と言える商品・サービスを持つことは、お客様を感じる力を深め、働く意欲を引きし、勝てる場を持つことと同義であると語りました。
レポートは以上となります。
今回の研究会は、「一品」を見つけることによる、エンゲージメントの高め方や、参加者のみなさんの質問や、悩みに対して何百社の会社変革事例をお持ちの岡村さんからその都度ご回答があり、参加者も充実した学びがあったと最後の感想をいただきました。
エンゲージメントを高めるには、社員全体の当事者意識と、社員がいいサービス、商品を提供している誇りが必要であることが今回の研究会で語られ、そのためには十分な時間をとることが必要であると講師の岡村さんから語られました。
参加者の皆さんも早速今回の学びを活かし、岡村さんのお話しにもあった三週間に一回三時間の会議から始めてみてはいかがでしょうか?
今回のレポートは以上となります。今後も第一線で活躍している様々な講師をお呼びして研究会を開催していきます。次回をお楽しみに!